最近、北海道のお米が美味しいと注目されています。よく本州の人から、「地球温暖化の影響で暖かくなり、北海道でもお米が作れるようになったのですか?」と聞かれますが、決してそんな事はありません。
北海道における稲作(米作り)は明治時代にまで遡ります。開拓当初、冷涼な気候の北海道では稲作は無理と言われていましたが、先人たちの寒冷稲作へのたゆまぬ挑戦の結果、現在では収穫量がほぼ毎年都道府県別の上位5位以内にランクされる全国有数のお米の産地となりました。
20年ほど前までの北海道産米は、本州米に比べると食味に劣ると評価され、市場では相手にされない存在でした。しかし、1988年に優良品種となった『きらら397』を皮切りに、これまで『ほしのゆめ』『ななつぼし』『おぼろづき』などの優良品種が開発され、今では、北海道のお米の食味は本州産の高級米に匹敵する水準に達しています。
ところで、お米の美味しさの判断基準は何かご存知ですか?お米の味は、ご飯を口に含んで噛んだ時の粘り、硬さ、滑らかさ、凝集力によって、その大部分が決まるといわれています。これらは、お米のほぼ80%を構成する「でんぷんの熱糊化性」と「タンパク質」に影響され、「でんぷん中のアミロース含有率」と「タンパク質含有量」が低ければ、「食味が良い⇒美味しい」と判断されます。
北海道では、今年から北海道産米としては最高の食味と期待を集める『ゆめぴりか』の本格栽培が始まりました。『ゆめぴりか』は適度な粘り気と軟らかさが特長の新品種で、開発した上川農業試験場によると、粘り気を示すアミロースと軟らかさを左右するタンパク質の含有量がほぼ理想値を実現したそうです。
今年の10月以降には、低農薬・有機栽培による安全で美味しい『ほしのゆめ』『ななつぼし』『おぼろづき』の新米をお届けするほか、新品種の『ゆめぴりか』もご賞味いただくことができれば幸いと思っております。
| 次の記事へ »